【牧場・動物園に行く時】「動物をみる・さわる時の心構え」編 7か条

家族旅行・デート・友人との旅行などでたくさんの人が訪れる、牧場・動物園。

そこには動物が好きな人、苦手な人、興味がない人と、様々な人が集まります。

今日は元牧場飼育員・アルパカ担当の私の個人的な目線から、

「動物のいる施設の意義」をふまえて、「施設へ行く時の注意点」を

メインポイントとし、例を挙げながら紹介していきます。

動物はどんな存在?

みなさんにとって動物はどんな存在なのでしょう。

飼育員時代、とても悲しかったことがあります。

「アルパカの吐くツバって臭いらしいよ、ほらツバ吐け!」とちょっかいを出すお客さん。

「アルパカにツバ吐かれたから嫌い」

「毛がないアルパカは可愛くないので毛刈りしないでください」

それらは個人の意見なので尊重したいです。ただ、

動物たちは何の為に人間のそばにいるのか、

動物との時間を楽しんでいただきながらも、

役割をしっかり伝えていかなければならないと思いました。

そんな中、あらかじめ知っておいてほしい事をまとめてみました。

動物園の4つの役割

公益財団法人・日本動物園水族館協会では、4つの役割を提示しています。

  • 種の保存・・・動物の種を守り、増やし、未来へ繋げる
  • 教育・環境教育・・・見て触れて学ぶことで、何が起きているのか、人間が何をすべきかを伝える
  • 調査・研究・・・より良い動物や地球環境の未来のための調査や研究
  • レクリエーション・・・学び以外にも楽しい時間の提供

各施設では、動物を「守る」為、様々な取り組みが行われています。

何の為に動物たちは狭い囲いで飼育されているのか?

本当に必要なことなのか?

私たちにできることは何か?

対して牧場にいるのは「家畜動物」

動物園は動物を「守る」ような役割があると思いますが、

家畜動物は、人間が生活の役に立てる為の経済資源として飼育されています。

牧場の中でも、育成牧場・生産牧場・観光牧場などと分かれており、

総じて動物から何かを「もらう」役割があります。むしろ動物園とは真逆ですね。

施設によっては家畜の役割を積極的に伝えるところもあります。

どうやって羊から毛が取られ、洋服になり、

どうやって牛肉が育って、スーパーに運ばれて行くのか知っていますか?

さあ、実際に行ってみよう

簡単に私が思う意義をあげましたが、あくまで一意見。

ただ人間の娯楽の為だけに動物が存在して欲しくないという思いがあります。

それでは、今回のポイントの「施設に行くときの注意点」7か条を挙げていきます。

施設に入る前に 2か条

簡単にまとめてしまうと、各施設の指示に従うことです。

自分の一つの行動が、動物を「死に至らす」可能性があります。

施設によって指示には違いがあるので、各施設で確認し、楽しくまわりましょう。

1 手・足裏の消毒をする

動物間、人間と動物間で感染する伝染病などを各施設に持ち込まない・蔓延させない為に、

必ずと言っていいほど設置されているのが消毒剤。

伝染病が一度出てしまうと、拡大予防の為に最悪の場合、全動物の殺処分・施設の閉鎖などもあり得ます。

また手洗いも必須です。各施設の指示に従い必ず行いましょう。

2 立ち入り禁止区域、またむやみに牧草地に入らない

特に牧場の場合、草が生えている多くの場所は、動物が食べる草を育てている牧草地です。

近年、各地で写真撮影に来た観光客が牧草地を踏み荒らし、病気を蔓延させたり牧草をダメにしてしまったり

する被害が増えています。牧草は大事な商品で動物が食べるものであり、

動物・酪農家へのダメージは計り知れません。

牧場や動物園は写真撮影がしやすい場所ではありますが、施設の指示に必ず従い、

入っても良いか分からない時は必ず確認をしましょう。

動物を「みる」とき 2か条

1 むやみに大きな声を出さない

動物の種類によっては、大きな声はストレスになり兼ねません。

例えば、大きな声に驚く → 動物が興奮して人間を噛む → その動物は危険と判断され、殺処分される

という事も考えられます。

またストレスは病気の原因にもなり兼ねません。

落ち着いた気持ちで、静かに動物を観察しましょう。

2 写真撮影には要注意

動物によってはカメラなどを怖がったり、レンズを向けられるとストレスを感じる個体がいます。

特に妊娠中や育児中の母親はかなり神経質で、そのせいで育児放棄などにつながり兼ねません。

動物の様子によく注意して見てください。

動物を「さわる」とき 3か条

1 「さわる」ことは果たして「気持ち良いのか?」考える

動物によって、「さわって気持ち良い・嫌なポイント」や、「触られること自体が嫌い・気持ち良くない」など違いがあります。

また、少なからずストレスになるので、施設では動物を交代するなどの工夫をしています。

ふれあいコーナーなどで自由にさわれるようになっている動物でも、「触られることがストレスになる」可能性を考えましょう。

また、近くにいる飼育員にその動物はどうなのか、聞いてみるのもいいかもしれません。

2 追いかけたり叩いたり、動物が嫌がることをしない

当たり前のことですが、動物へのストレス・思わぬ事故へつながる可能性があります。

動物によって嫌がるポイントが違うので、各施設の指示に従いましょう。

3 エサやりができる動物以外には何も与えない、指定されたエサのみを与える

人間と同じように動物もその個体ごとに健康状態はまるで違います。

指定以外の動物にはなんらかの理由でエサをあげられません。

そして全動物へ言えますが、動物が食べられそうな雑草でも、あげるべきではありません。

一日のエサ量は決まっているので、食べ過ぎにより病気につながる可能性もあります。

また、人間の食べ物は、動物にとってはあらゆる面で危険です。

例えば塩分が高すぎたり、ある成分はその動物には毒性があるなどです。最悪の場合、死に至ります。

私たちに出来ること

1 寄付

各施設では動物たちのより良い生活のため、

寄付などの活動を行なっています。

寄付金は、動物の家や遊具など必要なものに生まれ変わります。

各施設のホームページを見てみましょう。

2 身近な動物に何かあった時の対処

例を挙げると、神奈川県の 公益財団法人 横浜市緑の協会では

野生動物の保護や、相談を受け付けています。

「この場合はどうしたら良いのか?」わかります。

近隣の動物園や牧場のホームページを確認してみましょう。

みて、ふれて、知って

私は、インターネットなどで提示されている情報をみるだけでなく、

実際に牧場や動物園などに足を運び、みてふれて動物の特徴や現状、取り組みを知り、

一人一人が考えることが大切だと思います。

ぜひ今までとは違った視点で、動物に配慮しながら牧場や動物園を楽しんでみてください。


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